リチウムイオン2次電池用セパレータへの
マグネットポンプ採用事例
概要
導入製品 | MP・MTFO(中大型マグネットポンプ) |
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使用流体 | 塩化メチレン(溶剤) |
ポンプ用途 | LiB用セパレータの表面処理 |
身近な機器に使用されている電池。その種類は様々ですが、その中でも携帯電話やパソコンに広く普及しているリチウムイオン2次電池(LiB)。以前までは、小型のものに多く使用されていましたが、近年大型化が進み、ハイブリッドカー(HV)や電気自動車(EV)にも使用されています。
そのLiBの部品であるセパレータの製造工程でもマグネットポンプが活躍しています。セパレータは、電池内での正極材・負極材の隔離をして、尚且つ正極・負極間のイオンの移動性を確保しなければなりません。その為に、セパレータには微細な孔があり、上記の他にも高温時には孔が閉じる事でイオンの移動を阻止して安全に使用する事ができます。
マグネットポンプは、この重要な役割を持つ孔をしっかりと作る為に、セパレータの表面処理工程で塩化メチレンを送液する用途で装置内に組込まれて使用されています。マグネットポンプを使用する事で、液体が漏れない事に加えて、モーターからの入熱が無い事で低沸点液の送液も可能です。
また、海外生産の際にも各国の規格に応じたモーターの使用が可能です。
リチウムイオン2次電池の構造
※出典:新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
セパレータ製造工程における三和マグネットポンプのメリット
小入熱 | モーターからの入熱が無い為、低沸点液も送液可能 |
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広い製作仕様 | 各国の規格に合ったモーターを取り付け可能 |
漏れない | 装置内での液漏れが無く、安心 |
コンパクト | 装置組込みに最適なコンパクト設計 |