活用事例

ポンズ、うどんだし、そばつゆの製造・販売

株式会社 旭食品 様

株式会社旭食品は味にこだわり、おいしさを追求し続けて創業約70年になるポンズ、うどんだし、そばつゆの専門メーカーです。なかでもポンズは、利尻昆布、乾椎茸、混合節、スダチ、ユコウ、ユズなどの天然素材が独自のレシピにより絶妙のバランスで配合され、その味は50年以上も守り続けられています。他社とは一線を画した味と品質で、「旭ポンズ」はひろく認められています。

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大阪は八尾市、『味』で定評のあるポンズ、うどんだし、そばつゆの製造メーカー株式会社旭食品。
その工場で、メカニカルシールのない三和ハイドロテック製マグネットポンプ、「サニマグ」シリーズを複数台導入していただいています。
今回は、取締役専務の高田 雅規様および、実際の製造現場でポンプを扱われる調合係の堤 康一郎様、製造係の武田 拓也様に、三和ポンプの使い勝手や導入後の効果、気になる点など率直な感想を伺いました。(以下、敬称略)

「サニマグ」について詳しくはコチラ

株式会社旭食品の事業内容と製品へのこだわり。

株式会社旭食品の主な事業内容を教えてください。

株式会社旭食品の主な事業内容を教えてください。

取締役専務 高田 雅規氏

高田専務:ポンズ、うどんだし、そばつゆのメーカーです。創業以来70年、ずっとこの大阪・八尾で営業しております。もともとウチは製麺所でした。戦後間もなくの食べ物のない時代でしたから、先代(社長)は、うどんやそうめんの製造を始め、その後うどんだしやそうめんつゆも販売したところそれが好評で、だんだんそちらのほうに事業がシフトしていきました。
でも、めんつゆは主に夏場の食べ物ですから、一年を通じて販売できるものは何かないかと先代が考え、開発されたのが旭ポンズです。

ポンズ開発の経緯はどのようなものだったのでしょうか。

高田専務:今でこそ普通に販売されているポンズですが、当社で開発が始まった昭和41年は、まだポンズは高級な調味料で一般家庭では馴染みのあるものではありませんでした。当社製品のうどんだし、そうめんつゆは夏によく出るものですから、特に冬場で販売できる調味料を、と考えて開発されたのがポンズです。
開発にあたった先代は好奇心旺盛で研究熱心な性格でした。ポンズのおいしさを引き立てる素材を数多く試し、さらにその上で各材料の配合を少しずつ変化させながら幾度も幾度もポンズの試作を繰り返しました。
今も先代が調合用に使用した天秤と配合を書き留めた何冊ものノートが社内に保存されています。発売後50年経過した今でも当社のポンズは基本的な配合を変えていませんが、これだけ長期間、多くの方に支持され続けているということは、先代の配合は良いものだったのだと思います。

ズバリ、旭ポンズは他社製品とどこがちがうのでしょう?

高田専務:果汁の量がちがうと思います。果汁とは主にスダチ、ユズ、ユコウなどです。イチから出汁を取り、そこにこれらの果汁を加え、信頼の置ける醤油をブレンドして製造しています。ひと口に果汁と言っても収穫できる時期は決まっていますから、年間を通じておいしさを保つ工夫や時期によってわずかに配合を加減する必要が出てきます。
また、今でこそ提携している農家さんを紹介する表示を目にする機会がよくありますが、当社ではずっと以前から、決まった農家さんより購入させていただいています。農家や醤油メーカーさんと長いおつきあいで深い信頼を築くことは、食品を扱う上でとても大切なことです。

三和ハイドロテック製ポンプの調子はいかがでしょうか。

三和ハイドロテック製ポンプの調子はいかがでしょうか。

三和ハイドロテック製ポンプ「サニマグ」が使われている現場。写真左手前がサニマグ。取材時は分解清掃後だったため、ラインに接続されていない状態。

高田専務:そのへんは、やっぱり現場でお話しするほうが良いと思いますので、現場に行きましょうか。調合と製造のスタッフがご対応させていただきますので、実際の声を聞いていただくのがよいと思います。

三和さんのポンプで、送るチカラも、衛生面も
だいぶ変わったと思います。

三和ハイドロテック製のポンプはどのような場所で使われていますか?

武田氏:製造上の殺菌工程で使われています。製品の調合を行ったあと、熱処理にて殺菌を行う装置へ製品を送るときに使っています。

この製造ラインは新しいラインなんでしょうか。

武田氏:その通りです。新しいラインを計画するときに、総合設備メーカーさんが三和ハイドロテックさんのポンプのことを知っていて、そのすすめで新ライン設置と一緒に導入しました。

実際に使われてみての第一印象はいかがですか。

実際に使われてみての第一印象はいかがですか。

台車、制御盤と一体化した「サニマグ」。
つゆ、だし、ポンズを送っている。

武田氏:まず、パワーが強いと思いましたね。スムーズにどんどん送ってくれます。この工程にかかる時間も短くなりました。それと、毎日洗浄できるところが大きくちがいます。今までの他ラインポンプでは、分解清掃ができません。ですから、熱湯をポンプの中に通して洗浄を行っていました。この点については、性能やスピードではなく、できる、できないのところから他社ポンプとはちがいます。

毎日、分解洗浄するのはたいへんですね。

武田氏:当社では、朝が早いこともあって製造は午後1:30ぐらいにだいたい終わりますが、それからこのポンプを含めてライン全体の洗浄が終わるのは午後3:00ぐらいです。ポンプにかかわる時間はさらにその一部ですね。工具も要りませんし、バラしやすい構造になっていますから、分解してもとに戻すのは簡単です。

分解洗浄できることは、やはり大きく違うことでしょうか。

武田氏:絶対的な安心感がありますね。他ラインのポンプはバラすことができませんから熱湯を通すとはいえ、中を見ることはできません。やっぱり目で見て「キレイ」とはちがいます。

合係の堤さんにもお話しを伺いたく思います。

堤氏:三和さんのポンプは、送り出すスピードが速いですね。(従来のポンプと)実際に比較してのことではありませんが、体感的に速いな、と思います。ホースもしっかりと接合していなければ抜けてしまいますが、従来のポンプではそんなことはありませんでした。力も強いのだと思います。

力強いことに関してのエピソードはありますか?

堤氏:そばつゆの製造では糖液を使いますが、従来のポンプではスピードが遅くなりますし、ポンプの回転数も減ります。ですが、三和さんのポンプではそのように感じたことはありません。
注)旭食品様で従来から使用されているポンプと比較して、今回導入された三和ハイドロテック製ポンプは出力の高いものが採用されています。同出力条件での使用感比較ではありません。

分解洗浄についてはいかがでしょうか。

堤氏:当社の製品にはかつお、ユズ、ユコウなど、こまかな粒状態の固形物が入っています。これが通常の液とはちがうところです。このような液がポンプの中を通るわけですから、どこかで何かに詰まってしまうのではないかという懸念はやっぱりあります。従来のポンプでも、何度も熱湯を通して洗浄しますが、やはりバラして洗浄するというほうがより安全です。

その他にちがいを感じることはありますか。

堤氏:たとえば完成釡から予備釡へ製品を送るとき、従来のポンプでは空気を吸うと故障していましたが、三和さんのポンプではそういったことはありません。あと、これはちょっとちがうかもしれませんが、台車付きで移動しやすいことがありますね。

台車付きの製品は三和ハイドロテックでも多くのお客様にご提案しています。
ラインからラインへ移動して使われるということでしょうか。

堤氏:いや、そうではなく分解洗浄の時にやりやすいとかですね。いつもはさっきの(殺菌装置下の)場所にあるのですが、ちょっとこっちへ持ってきましょうか。装置のレイアウト上、動かしているときは設備と設備の間に置いてますから、やっぱり台車付きは掃除しやすくて楽ですね。毎日のことですから。

こちらの製品ならではのことはあるのでしょうか。

堤氏:従来のポンプは、10~15年は保ちますと聞いていたのですが、だいたい3~4年で軸が回らなくなってきます。お気づきになっていると思いますが、ちょっと酸っぱい匂いがすると思います。製品がポンズですから、まあ当然なんですがやっぱり軸が酸に侵されてくるんでしょうね。ここ独特といえばそのことがあります。

その点、三和のポンプはどうでしょう?

堤氏:三和ハイドロさんのポンプは止まりません。まだそんなに経っていないのもあるでしょうが、止まる感じはありませんね。

QCなど、性能や工程以外の面でも変化はありましたでしょうか。

堤氏:使う前は、町工場的な印象があったけれど、みんなの意識も変わってきました。衛生管理を大切にしている会社、という意識が出てきています。使い方も、複雑ではありませんし、設定にしてもいろんな意味で簡単で良いと思います。毎日、繰り返して使うものですからいくら性能が高くても、誰もが、簡単に使えなければ続きません。機能は高いけれども設定や操作はカンタン。これがいいですね。

今までに故障やお困りになったことはなかったでしょうか。

堤氏:以前に壊れたことがありました。2年ちょっと前ぐらいだったと思います。まだ導入してから日も浅く、分解清掃して戻したときに組み違えてしまい、そこで動作させてしまったのが原因です。かなりの異音が出ましたので、壊れたかな、とすぐに思いました。

その時、三和ハイドロテックの対応はどうだったでしょうか。

堤氏:直接担当の遠藤さんと技術のかたが一緒に来てくれて、分解してみてすぐに原因がわかりました。復旧も早かったです。従来のポンプは故障したらポンプごと交換していました。ですから、修理できること自体変化です。コストと時間の両方の面で、とても良かったと思います。

三和製ポンプについてのご要望をお伺いできれば。

三和製ポンプについてのご要望をお伺いできれば。

株式会社旭食品 調合係 堤 康一郎氏(写真左)、
製造係 武田 拓也氏(写真右)

堤氏:うーん、基本的に従来から使っていたポンプより良いのであんまり困っていることはないんですが…そうですね、いま、流量の調整はバルブの開閉で行っているのですが、それがプリセットで選べたらいいと思います。1分間に何リットル送るとかをあらかじめセットしておいて、ボタンで選べるとかですね。

営業担当より:このようなご要望にお応えするソリューションがすでにあります。台車に設置した制御盤にそのようなコントロールが行える装置をセットすることができますし、実績もありますので、あらためてご提案させていただきます。

――お忙しいところ製造現場をご案内いただき、また、貴重なご意見もいただくことができ、たいへんありがとうございました。

これからも、味第一でやりたい。それは変わりません。
衛生を意識した新工場の建設を考えています。

現場でのご案内たいへんありがとうございました。事務所でふたたび専務にお話しを伺いたく思います。ところであの表札は…

現場でのご案内たいへんありがとうございました。事務所でふたたび専務にお話しを伺いたく思います。ところであの表札は…

高田専務(写真左)と、弊社 北里(写真中)、遠藤(写真右)
写真左上に話題に上った表札が見えます。

高田専務:先代がここを建てたときの表札を取ってあるんです。ほかにも、いろいろと取ってあるものがありますよ。先代がポンズを調合したときの天秤とかですね。

三和ハイドロテックの対応や印象についてはいかがでしょうか?

高田専務:遠藤さんの印象?そうだね、ハイハイ!(明るくキビキビ)、っていう感じかな。いちばんはじめの時はよく憶えていないけど、あの、導入してすぐの組み違い故障の時は技術の人とすぐ来たよね。いつもは弟(常務)のほうがよく話しをしてるかな。

これからの旭食品さんの方向について教えて下さい。

高田専務:やっぱり、これからも味第一でやりたい。それはずっと変わりません。量産ではなく、味の良いものをしっかりと創っていく。本物志向のポンズをね。そこで2年後をめどに、現在の工場・社屋の向かい側の敷地に新工場を建設し、生産をそちらに移していきたいと考えています。

すでに用地確保されているのを拝見しました。新工場建設のいちばんの目的は何ですか?

高田専務:味をしっかりと守りつつ、消費者のみなさまに安心してもらえるものを市場に提供していきたいという観点から、特に衛生的に進んだ環境での製造を考えています。

それでは、その工場でも三和製ポンプが活躍できると期待してもいいでしょうか。

高田専務:それは、そうです(笑)。新工場でも有力です。今回、設備が変わって、今までのものより勢いがあり、安心できるという所感があります。2年後には今のものよりもさらに洗浄しやすいポンプを期待しています。

――ご協力、たいへんありがとうございました。

株式会社 旭食品

所在地:
〒581-0056
大阪府八尾市南太子堂6-3-49
創業年月:
1948年(昭和23年)
従業員数:
27名(2017年現在)
サイト:
http://www.asahi-syokuhin.co.jp/
株式会社 旭食品