活用事例

トマトジュース・野菜ジュースの製造

カゴメ株式会社 富士見工場 様

100年以上もの間、トマトなど自然の恵みを活かした商品を通じて人々の健康に貢献してきたカゴメ株式会社。今回は、同社の中核となる飲料事業の国内最大製造拠点、富士見工場様に伺わせていただきました。こちらでは、国内における野菜果実ミックスジュースシェアNo.1※である『野菜生活100』シリーズをはじめ、生鮮野菜を素材とする各種飲料をを製造しています。富士見工場は、2019年4月に農業・工業・観光を一体化した体験型野菜のテーマパーク、『野菜生活ファーム富士見』を隣接地に開園。一製造拠点としての役割にとどまらず、食育・食文化の伝達、地域振興にも大きく貢献しています。※2017年1-12月 金額ベース インテージSRI出典

カゴメ株式会社 富士見工場 様

(写真左から二番目)工場長 吉田 智之氏
(写真右から二番目)製造一課 一係 森山 弘久氏
(写真右)製造二課 生産技術係 濵 由範氏
(写真左)弊社営業部 大村 実麻

カゴメ株式会社富士見工場では、液漏れが無く、メンテナンスが容易で、コンパクトといった特徴を持つ、ステンレス製マグネットポンプの中核機種、「マグパック」シリーズのMP型を1台、高温液用MH型を1台、小型機種MMP型2台導入していただいています。今回は、吉田工場長、矢野課長様に三和ポンプをお使いいただいた印象や効果、感想などについて伺いました。また、工場をご案内いただいた五味様、および森山様、濱様にもこの場をお借りして御礼申し上げます。(以下、敬称略)

「マグパック」について詳しくはコチラ

カゴメ株式会社 様
カゴメ株式会社 様
カゴメ株式会社 様

水は野菜ジュースの味と品質を決定する重要な要素の一つ

富士見工場での製造品目について伺えますでしょうか。

工場長 吉田 智之氏

工場長 吉田 智之氏

吉田工場長:「野菜生活100シリーズ」「野菜一日これ一本」「カゴメトマトジュース」など野菜と果実を原料とした飲料を製造しています。

なぜ長野県諏訪郡富士見町の場所に工場を建てられたのでしょうか。

吉田工場長:もともとは、当時日本有数の加工用トマト産地であった長野県のトマト加工拠点として工場を建築しました。長野産トマトの減少に伴い、現在、富士見工場では、生トマト加工を行っていません。
現在は、野菜汁・果汁といった、濃縮ジュースを還元し、ブレンドして製品化する工程をここ、富士見工場で行っています。生産するジュースは、野菜汁と果汁と水だけでつくられます。それに適した安全でおいしい水が豊富であることも、工場が50年以上操業を続けられている理由です。

濃縮ジュースの還元は水で行われるのですか。

吉田工場長:はい、地下100mの水脈から引いてきた天然水を使用しています。

「 富士見工場の水のおはなし」の看板を拝見して、「水」は原料そのものと知りました。また、カゴメ様は「水を大切にする」「節水」に気を使われていると伺いました。節水に対する思いを伺えればと思います。

工場に設置された「水のおはなし」表示と湧出した水

工場に設置された「水のおはなし」表示と湧出した水

吉田工場長:水は野菜ジュースの味と品質を決定する重要な要素の一つであり、その水は、自然から頂いていると考えています。そのため、この水が絶えること、変わることがないように大切に使い、また、水源の森林保護活動にも積極的に取組んでいます。

なるほど、そのような節水という観点からも当社のマグネットポンプをご採用いただいたのでしょうか。

吉田工場長:そうですね、それは設備を担当する矢野課長のほうから答えてもらいましょう。

野菜ジュース製造の殺菌工程で活躍

では、あらためて伺わせていただきます。
三和製ポンプはどのような装置で使われているのでしょうか。

矢野氏:加熱殺菌器の熱交換器温水循環用として導入しています。

加熱殺菌器 温水移送部分

加熱殺菌器 温水移送部分

マグネットポンプ MMPシリーズ

マグネットポンプ MMPシリーズ

マグネットポンプ 高温液用 MHシリーズ

マグネットポンプ 高温液用 MHシリーズ

三和製ポンプを使用された感想はいかがでしょうか。

製造二課長 矢野 博司氏

製造二課長 矢野 博司氏

矢野氏:初期トラブルを除き特段の問題も無く節水となるため良いポンプであると考えています。初期トラブルとは試験運転中、キャビテーションにより、液中軸受けが破損したというものです。

その時の解決方法はどのようなものだったでしょうか。

矢野氏:キャビテーション防止処置を実施しました。具体的にはひとつの殺菌工程を終えて、次工程のポンプ回転前に、給水ステップが入るように制御を変更しました。それに加え、万一の破損に備え、破片捕捉用のストレーナーを設置しています。

トラブル時の三和ハイドロテック担当者の対応はいかがだったでしょうか。

矢野氏:復旧部品を迅速に供給頂き、現場で復旧作業も行ってもらえました。その後の試運転には技術の方も立ち会ってポンプの動作確認、異常がないか明け方までお付き合い頂きました。大変良かったと記憶しています。

トラブル解決以降の稼働は順調だったでしょうか。

矢野氏:順調です。

三和製ポンプPBアッセンブリー(回転部一式)も購入頂き、予備品として保管頂いています。

矢野氏:迅速に修理可能なため、そのようにしております。

従来の軸シール(グランドパッキン)ポンプとのちがいはいかがでしょうか。

矢野氏:まず、グランドパッキンの増し締め、メカニカルシールの交換の手間がありませんのでほとんど手が掛かりません。また、軸シール部分の冷却も必要ありませんから節水効果があります。

節水のお話しが出ましたが、三和製ポンプはどのくらい節水に貢献しているのでしょうか。

矢野氏:年間、ポンプ1台あたり4,500トンの節水になっています。

――キャビテーションへの対策は必要になりますが、いちど設置してしまえばあとはノーメンテナンスに近いマグネットポンプと、多少のキャビテーションが発生しても稼働するが日々のメンテナンスが必要な従来のシールポンプ、というような性質の違いがあるということですね。節水について、弊社マグネットポンプでの効果を伺えたのはたいへんうれしく思います。矢野課長、ありがとうございました。ここでふたたび、吉田工場長に伺いたいと思います。

農業・工業・観光を一体化した体験型野菜の
テーマパーク『野菜生活ファーム富士見』が開園

カゴメ株式会社 富士見工場様は工場見学を行われていますが、どのような目的で工場見学を開催されているのでしょうか。

吉田工場長:工場見学を通じて、野菜やカゴメの野菜ジュースに興味を持ってもらうことを目的に開催しています。

野菜生活ファーム富士見 外観イメージ:提供/カゴメ株式会社

野菜生活ファーム富士見 外観イメージ:
提供/カゴメ株式会社

工場遠景の手前にひろがる野菜生活ファーム富士見のハウス

工場遠景の手前にひろがる
野菜生活ファーム富士見のハウス

工場見学はどのような内容でしょうか。

吉田工場長:カゴメやカゴメ富士見工場の紹介、野菜を摂ることの大切さをプレゼンした後に、実際のラインを見学しながら、野菜ジュースが作られる工程や手順を説明しています。また、製品品質や環境保護を意識した製品づくりをしていることを説明しています。さらに、野菜に興味を持ってもらうために(季節によりますが)工場内の圃場で野菜の収穫体験をしてもらったりしています。2019年春に、工場に隣接した『野菜生活ファーム富士見』という農業・工業・観光を一体化した体験型『野菜のテーマパーク』を開園します。富士見工場の見学もこのテーマパークのアクティビティの一部となるため、工場見学の内容はさらに充実したものへ変わります。

これから、どのような工場を目指されていますでしょうか。

吉田工場長:性別・年齢を問わず様々な従業員が、皆、活き活きと仕事をしてり、さらに誰もが富士見工場で働きたいと思ってもらえる工場。更に、工場近隣の皆様と共に地域と工場の将来の夢を語り合えるような工場を目指しています。

――ご協力、たいへんありがとうございました。

工場内をご案内いただいた製造一課 一係 森山氏と弊社スタッフ

工場内をご案内いただいた製造一課 一係 森山氏と弊社スタッフ

(写真左)製造一課 製造一係長 五味氏<br>(写真中央)製造一課 一係 森山氏<br>(写真右)製造二課 生産技術係 濵氏

(写真左)製造一課 製造一係長 五味氏
(写真中央)製造一課 一係 森山氏
(写真右)製造二課 生産技術係 濵氏

カゴメ株式会社
富士見工場

所在地:
〒399-021
長野県諏訪郡富士見町富士見2150
サイト:
https://www.kagome.co.jp/
サントリープロダクツ 株式会社

「野菜生活100シリーズ」「野菜一日これ一本」「カゴメトマトジュース」