STORY ポンプのお話
ポンプの軸シールについて
軸スリーブの表面硬化処理について
グランドパッキン方式は、回転軸と固定パッキンとで面接触して回転する為、接触 面が磨耗し漏れが多くなり、パッキンと軸の交換が必要です。軸は交換しやすく、スリーブを被せてそれを交換します。さらにスリーブには寿命を持たせるよう表面に硬 化処理をしています。 表面硬化(HF)には、ステライト盛り(ST6)、ハードクロムメッキ(Hcr)、 Ti酸化肉盛り、などあります。ポンプがハステロイの場合は、耐食的にハステロイよ り優れて硬い材料が無いため特に行いません。 メカニカルシール方式は、2次シール部分のテフロンVリング部分が微小に動く為 磨耗することがあり、表面硬化して、スリーブの寿命を延ばしています。表面硬化は セラミックコーティング(RC)が一般的です。 Oリングの場合は、軟らかく弾力性のあるゴム系(NBR、EPR、バイトン、カルレッ ツ)を使用していますので磨耗はなく、特にスリーブの表面硬化は行う必要は有りま せん。もちろん、ベロー型や、静止型メカニカルシールは、Oリング部は固定シールで すからスリーブの表面硬化は必要有りません。