液化CO2を移送する専用マグネットポンプの開発
概要
製品用途 | 自然冷媒循環用 |
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モーター定格 | 400W |
使用流体 | 液化CO2 |
使用温度 | -40℃ |
使用圧力 | 3.0MPa |
冷凍・空調の装置には、古くからフロンが使用されてきました。しかし、R22などはオゾン層破壊や温暖化が問題視され、生産が中止されました。続いて登場した代替フロンについても温暖化係数が大きく、現在は自然冷媒(アンモニア、炭化水素、CO2など)の使用が注目されています。
このポンプはその自然冷媒の循環用途専用ポンプとして開発し、モーター定格出力400Wの小型化に成功。ほぼ、飽和状態の液化CO2を循環する為、低NPSH(0.6m)を実現した事で、キャビテーションの発生がありません。さらに、低温(-40℃)、かつ高耐圧(3.0MPa)の仕様にも関らず、ユーティリティーが不要で取扱いが容易です。また、自然冷媒部とモーター部とを断熱する事で、入熱を最小限に抑えた省エネ設計です。
チャレンジした技術的な課題
今回提供した製品は、“完全専用設計・製作品”です。 様々な技術的課題にチャレンジしました。
小型化 | モーター定格出力400W |
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ユーティリティーレス | わずらわしい補機や保守管理が不要 |
低NPSH | 低NPSH(0.6m)を実現し、ほぼ飽和状態の液化CO2を移送可能に |
小入熱 | 自然冷媒部とモーター部とを断熱する事で、入熱を最小限に抑えた省エネ設計 |
高耐圧 | 3.0MPaに耐えられる構造にも関わらず、小型化を実現 |