溶融イオウ液にマグネットポンプを用いた
メンテナンスコスト削減成功事例

石油化学プラント食品プラントコストダウン環境にやさしい

概要

導入製品 MXPC-2J
~ハイブリッド~フルジャケット付きマグネットポンプ

溶融硫黄液に対するメカニカルシールポンプとマグネットポンプ

MXPC製品写真

シール部を持たない無漏洩のマグネットポンプは、さまざまな液体の移送に活躍し、お客様から高い評価をいただいております。 中でもとりわけ扱いが困難な『溶融イオウ液』の移送に使用され、大きなメリットを出しているケースをご紹介いたします。

溶融硫黄液
溶融イオウ液をポンプで移送できる温度は140℃付近を境にわずか20℃~30℃の範囲しかなく、液温が下がれば固まり、液温が上がれば粘性が増す。 使用ポンプの選定に注意を怠ると、シール面等からの漏れは異臭を伴い、時として自然発火の可能性もあります。


メカニカルシールポンプ
 
マグネットポンプ
漏洩液をシール部から強制的に排出するためにスチームクエンチが必要。 シール水やスチームクエンチ等は必要ない。
フラッシング液を冷却できないため、耐熱性に優れた金属ベローズタイプなどの高価なメカシールの採用が必要。 消耗品であるシール用品は持たない。
固形物の形成・液中の異物・キャビテーション運転時は直接メカニカルシール漏れにつながる。 金属性リアケーシングは安全な圧力封じ込め容器であり、左記運転時でも外部への液漏れとはならない。
メカニカルシールは正しくセットしないと漏れを起こしたり、寿命に影響するためメンテナンスは訓練された技術員が必要。 メタル等の部品交換は簡単で特別なセットを必要としない為,メンテナンス要員は不必要。

以上のように、シール部からの液漏れが無い(シール部を持たない)ということが、溶融イオウ液を扱ううえでマグネットポンプがメカニカルシールポンプより優れる最大のポイントであると言えます。
当社では当液に対して近年多くの納入実績があり、その蓄積されたノウハウより信頼性のある製品を提供させていただいております。

お客様から・・・「メンテナンスコストが削減できた!」

シールレスマグネットポンプ導入でメンテナンスコストが削減

メカニカルシールポンプでは漏れが止まらず、またスチームクエンチ漏れにより軸受寿命が短くなり、それに伴う故障が2~4回/年・台発生、これまで多くのメンテナンス工数と維持補修費を費やしてきました。それがシールレス構造のマグネットポンプを採用して以来漏れが完全になくなり、経費が大幅に削減できた上、扱いに神経を使う溶融イオウ液でも安心して作業ができるようになりました。同時にそれは環境面においても貢献できています。今後も順次マグネットポンプに切り替えようと計画しております。

〈保全課:担当者殿談〉


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